はい、ども。
俺は乗り物酔いをする。
一般的に、
大人になれば自然に治ると言われているが、
オジサンとなった今でも酔う。
車は乗車後、30分。
バスなら、10分程度で酔い始める。
これが何を意味するか？
遠足バスでの阿鼻叫喚である。
しかし、
一度吐いてしまえばスッキリして賢者モードとなる。
バスの車窓から流れていく風景を見るのは優雅な気持ちになる。
バス車内は俺の吐いたゲロ臭で、
あちらこちらでもらいゲロが発生しているが、
少年の頃の俺は、
こんなことで騒ぎおって……、
ガキが。(←元凶)
とか、思っていた。
その後、俺は遠足ではだいたい先生の隣りに座っていた。
先生の隣りに座ったところで吐くんですけどね。
そんな俺が徳島県から東京都へのフェリーを予約してしまった。
片道18時間の船旅だ。
果たして、無事に帰ることは出来るのか？
前回からの引き続きです。
出航の時間は17時。
16時には受け付け等を完了し、準備万端にして下さいとのこと。
初めて行く港。
初めて乗る船。
俺は乗船受付開始時刻の15時には、
港にいるようにしようと心に決めた。
となると、午前中はフリーだ。
四国地方を
愛媛県
高知県
徳島県と巡った。
ならば、香川県も行かねば!!
香川県、突入。
フェリーの時間があるから、
あまり港から離れられない。
何か近場に面白い場所はないかと探したところ……、
驚愕の事実が判明する!!
なんと、
つい昨日行った日本一低い山、弁天山。
これよりも低い山が香川県にあるという!!
おいおいマジかよ。
真偽を確かめるべく、
俺は日本一低い山(仮)の御山(みやま)を目指す!!
白鳥神社、到着。
どうやら、
件の山はこの神社の境内にあるらしい。
駐車場は鳥居の入り口の隣にあります。
周りを見渡しても山らしきものはない。
住宅街の一角にある大きめの神社だ。
何故か混んでいる。
みんな低い山の真偽を確かめに来たのか？
と思ったら弓道の大会をしていた。
まだ朝も早く、高校生かな？は準備中だ。
緊張している空気や落ち着くために深呼吸や軽い体操をしている生徒。
青春。
青春だね。
そんな中、
日本一低い山(仮)を探すオジサン。
ひょっとして、不審だろうか。
どこだー？
山なんてないぞー？
おお？
でっかい絵馬だ。
色々、願いごとが書いてあるなー。
これはネタで書いているのか、
本気で書いているのか、
本気だとしたら、俺と同じ能力者だ。
御山は見当たらないが、
登山証明書を発行している巫女服お姉さんを発見。
俺は巫女のお姉さんに聞く。
すると、
この神社の裏手に公園があるらしく、目的の山もそこにあるとのこと。
まだ登ってないが、
巫女のお姉さんは登山証明書を発行してくれた。
……巫女服を考案した人は偉大なり。
こっちかな？
え？
ちょっと待って。
え？
これか？
御山、登頂!!!!
あった。
……あったけど、
……山は？
…………。
フラットやん。
…………………。
やりやがったな香川県!!!!
これは!!
……これは山ではない!!!!
ただの平地だ!!
まったくやれやれだぜ……。
調べてみると、どうやら非公認らしい。
自然に出来た山として、上層部に掛け合ってはいるが……、
これだけ山感が無いとなぁ。
さすがに厳しい気がする。
ネタとして一度来てみてもいいが、
なんとも解せん気分になることでしょう。
さてさて、フェリーに遅れたら大変だ。
ぼちぼち徳島県へと戻るとしよう。
…の前にうどんは食っておこう。
前回四国に来たときにも寄ったうどんやさんへ!!
昆布の天ぷらが最高だった。
うどんの汁に沈めて食らうと最高。
ちょっと時間がありそうなので、鳴門公園へ。
有名な鳴門の渦潮は見れなかった。今度は渦潮が発生する時間に合わせて来てみたい。
そういやこの旅でソフトクリームまだ食ってなかったなと、
金時芋ソフトを食らう。
こんなペラペラな芋なのに凄く甘い!!
これがサツマイモの王様ともいわれる鳴門の金時芋!!
隣の土産屋で金時芋を買って我が家に送りました。
あとは船に乗るだけ。
帰り道であの長い国道一号線を走らないで済むと思うと、気分がすごく楽。
フェリーの時間が間近になってきたが、
フェリーにはレストランが無いそうなので、ちゃんとメシを食ってから乗船した方がいい。
徳島ラーメン 大孫 川内店へ!!
さっきのうどんは軽いジャブだよ(デブ理論)。
徳島ラーメンには白飯がよく合う!!
生卵が無料だったので、入れたらさらに美味い!!
では、さらばだ四国!!
フェリー乗り場はわかりやすく、警備員さんもいるのでなんなく受付完了!!
徳島から東京まで
250ccバイク
二等洋室(一番安い)
21360円なり!!
二等洋室。
オジサンにはこれで十分よ。
コンセントと灯り。
寝具とちょっとした棚。
バイクは最初に乗船することが出来る、
そして俺は出航二時間前に受付完了してるので先頭!!
一番風呂や!!
シャンプーボディソープあり。
食べ物自販機。
電子レンジやお湯もあるよ。
今回の旅もよかった。
宴をしながら帰れるなんて最高です。
船酔い？全然しないぜ!!揺れないぜ!!快適快適!!
風呂に入れて、宴も出来て、一泊も出来て、揺れなくて、
寒くなくて、寝て、寝て、寝て。
東京都はビルすげぇなぁ。
てわけで、無事帰還!!
今回の戦利品。
御山登山証明、白鳥神社にて獲得!!
2020年 年末年始ツーリング全行程
12月29日
朝も早くに埼玉県の我が家を出発。
下道で静岡県浜松市へ。墓参りをする。
その後、滋賀県 東横INN京都琵琶湖大津へ。
12月30日
朝から冷たい雨。
日本列島を猛烈な寒波が襲う。
東北地方および日本海側は記録的大雪となる。
そんな中、兵庫県にある【日本のへそ】という場所に到達。
へそ感は全くなかった。
雨は昼頃から止み、かわりに台風並みの強風が襲う。
道路に色々なものが風で飛んでくる中、岡山県にある【鬼ノ城跡】に到達。
鬼の存在と絶景に息を呑む。
強風が止まず、東横INN福山駅新幹線南口へ。
12月31日
絶景道路しまなみ海道を駆け、大三島からフェリーで通称【うさぎ島】へと渡る。
たくさんのウサギに囲まれ、束の間のハーレムを楽しむ。
その後、愛媛県へ入り四国最西端の【佐田岬】へ到達。
道中、雪が降り始め過酷ではあったが、それゆえ、岬からの景色は絶景であった。
この日は初の野宿となる。
雨やら雪やらがテントを叩いたが、意外と快適に過ごす。
1月1日
晴れてはいたが、夜に降り続いた雪が積もる。積雪は3mm程度。
バイクを押して歩く。1km歩いて路面が復活。海岸線を快走。
四国最南端【足摺岬】へ到達。
今までで五本の指には入るであろう最果て感を味わう。
その後、無料キャンプ場へ行くも、とある事情により西鉄イン高知はりまや橋へ。
1月2日
早朝の桂浜に立つ。
坂本龍馬像を見上げ、日本の夜明けぜよ!!と呟く。
この時になると寒波も落ち着き、すれ違うバイクも多くなる。
海岸線を室戸岬を経由し、徳島県へ。
日本一低い山【弁天山】を登頂。
Bダッシュで登ったところ、足を少し痛める。
ポイントが貯まったのでこの日は東横INN 徳島駅前へ。
1月3日
なんと香川県にも日本一低い山がある噂を聞きつけ、現場へおもむく。
件の【御山】へ登頂。
しかし、あまりの山感の無さに詐称では？という疑問が浮上。
現在は非公認。隣県、徳島県との日本一低い山の称号をかけて戦っているとかいないとか。
その後、徳島県へ戻りフェリーに乗船。
船上で一泊するという体験をする。
1月4日
懸念していた船酔いもなく、無事に東京港へ。
高いビル群に目を奪われるも、無事帰還する。
以上!!
今回はホテル泊メインの旅だった。
お金はかかるが、たまには……、ほんとにたまになら……、いいものだ。
計画の段階ではリュック一つで行く旅も考えていたんだが、
一応キャンプ道具持って行って正解だった。
次の旅はゴールデンウィークかな？
その頃にはコロナウィルスが終息しているといいんだが……。
あ。
そういや乗り物酔い治ったと思って、試しにバス乗ってみたけど、
普通に酔ったよ。
ダメだ。まだ乗り物酔いは治ってなかった。
自分で運転する分には問題ないのになー。
今日はここまで、
次回にご期待ください。
