はい、ども。
大人になるとワクワクすることが少なくなる。
冒険だ。
冒険が足りないんだ。
といっても、赤ニンジャおじさんは日本に掃いて捨てるほどいる、ごくごく一般的な社畜社会人。
冒険とかしたら、体を壊してしまうよ。
そうだ。
手軽に冒険した気になる鍾乳洞とか、いいよね!!
朝日が昇る。
てわけで今回目指すのは福島県にある、あぶくま洞!!
阿武隈高地と呼ばれる高原地帯にあり、一般見学ルートの長さは600mほどである。
一般には公開されていない経路を含めた洞内の総延長は約3,300m、洞内の平均気温は14℃前後で、一年を通して大きくは変動しない。
by wikipedia
久々の福島県への日帰り下道ツーリング!!
気合を入れて朝四時に出発。
この時期、四時の段階で既に明るいです。
東北方面へ行くときに毎回通る国道4号線。
もはや勝手知ったる道よ。
いつもの。
これで今日も走れる。
なかなかいい天気だ。
埼玉県から岩手県までひたすら4号線を走った俺だ。
福島県など近い近い。
田んぼ。
ツーリングをしていて田んぼはよく目に入る。
稲が伸びていくのを見て季節を感じる。
……おじいちゃんみたいな考え方になってきたな。
ゴールデンウィークはキャンプツーリングばかりしてたからな。
キャンプ道具がない身軽さ、やっぱいいねぇ。
キャンプじゃなくて民宿とかで泊まるツーリングもやってみたい。
ライダーハウスとか。
道の駅 ふるどの おふくろの駅に到達。
ここにある、なんか犬?の木彫りが怖い。
だまれ、小僧!!!!
ん、いや。
よく見ると優しそう目をしてるような……。
ここの道の駅ではお餅やらパンやらが手作りで、奥の厨房でせっせと作っている。
他にも山菜やどこそこの農家で採れましたーみたいな、地元で採れたものを販売している。
朝は地元の人達でかなり賑わう。道の駅ではよく見る朝ラッシュの風景だ。
あ、りんごジュースください。
それにしても朝は寒くて、ウルトラライトダウンの世話になったが、
九時を過ぎるとメキメキ気温が上がって暑いくらい。
お?
迷子になりつつも、あぶくま洞の看板を見かけるエリアまでやってきたぞ。
前方の山が白くなってる部分が目的地だな!!
第三駐車場。
第二駐車場。
遠くから見た白いやつ。
石灰岩(セメント等の材料)です。
昔、ここは石灰岩の採掘場で、この壁はその時の名残りです。
あぶくま洞が発見されて、採掘するのをやめたそうです。
ふぅ。到着。
二輪車の駐車場は第一駐車場の一番奥にあります。
バイクは俺一台だけ。
なかなかのヘアピンだったぜ。
全然うまく曲がれなかったぜ。
こっからの眺めもいいーっ!!
さすが高原地帯なだけあるぜ。
ゆるキャラかな?
ふぅ。日が昇って暑い……。
早く洞窟入って涼もう。
大人 1200円。
(過去最高額だと……)
初めてロードレーサーの値段を見た時の衝撃。
いや、初めて原宿、竹下通りのお店で服の値段を見た高校生の時の衝撃を思い出した。
しまむらユーザーだった俺は何も買わずに埼玉へ帰った思い出。
電車賃……。
そう、電車賃だけが……、なくなったよ。
昔のことは封印しよう。
ま、ネットで現地のことを調べてた時に入場料のことはわかってたけどね。
払って、いざ地底の世界へ。
地底への入口はいつもワクワクするな。
涼しー。
なぜか写真に撮ると緑色になるライト。
肉眼では白いライトで照らされて見えます。
妖怪の塔。
顔に見えるな。
ほう、これが有名な探検コースだな。
鍾乳洞の中を歩いていくとオジサンが座って待ち構えています。
この先、道は二つに別れるよ。一般のコースと探検コースにね。
どちらにするね?
水先案内人が板についているのか、オジサンはドスの効いた声で俺に問いかける。
た、探検コースで。
……ほぉ。
しばらく俺のことをマジマジと眺めていたオジサンは立ち上がり、すぐ隣にある扉を開く。
こっちだ。
200円ね。
……あ、はい。
探検コースには追加で200円かかります。
探検コースとはいえ、それほど難易度は高くないだろうと……、思っていたんだ。
入ってすぐ、地底を流れる川が出現。
50cm幅の足場を踏み外したら池ポチャ。これくらいどうということはない。
飛び石ゾーン、これも問題ない。
踏み外したら池ポチャ。
ん?結構しゃがむポイントだ。
ま、これもなんなくクリア。
あれ?行き止まりだ。
え?道間違えた?いや、一本だったし間違えようも……。
ふと、下を見ると少し隙間がある。
これを行けと?
四つん這いになり、それだけでは引っ掛かるので、四つん這いのさらに小さくなるポーズで這い進む。
そう、まさに這い進むという言葉に偽りはなく、ズリズリと進む。
ジャバザハットみたい。
また行き止まり。
この写真で伝わるだろうか?
写真真ん中やや下の窪みみたいのが順路です。
これって、子供向けのやつなんじゃね?
間違ってもデートとかで通らない方がいいルート。
服汚れます。
細い道。
デブな赤ニンジャおじさんはお腹をふっ!!とへこまして進みます。
試しに細い道を通ってる途中でお腹を元に戻してみる。
うわ!!
え?
ハマった。
超焦った。
再びへこませてなんとか通過。
急すぎて階段がもはやハシゴ。
鍾乳洞ではよくあるやつ。
ふぅ。一般ルートと合流。
平和が一番だな。
あぶくま洞、攻略!!
地上に戻ると池があり、鯉がいます。
近づくとエサをもらえると思って寄ってきます。
お土産屋でエサが100円で売ってます。
ほらほら寄っといでー。何もあげないけど。よっといでー。
軽食屋でカレーパンが売ってたので食らう。あちち。
外はカリッと中はトロッとスパイシー。あちち。
美味い。
静かだし、眺めもいい。
なんか上に展望台がある。行ってみよ。
毎回恒例のツーリング以外で体力をもってかれる俺のソロツー。
……いいねぇ。
今日はガラガラの貸し切り状態。
混雑時には鍾乳洞内で撮影渋滞が起きることもあるんだそうだ。
その時は撮影をお断りすることもあるらしいよ。
ん?
向こうの建物は……?
天文台だ!!
宇宙大好きおじさんとしては寄らないわけには行かないな!!
微妙に遠回りをさせられる廊下を歩き、中へ。
高校の文化祭を思い出す。
この手作り感あふれる廊下。
そういや、高3の文化祭、足骨折して動けなくて。
お客さん誰も来ない教室で一人店番してたなー。
やべ、開けちゃいけない記憶だ。
ここには
宇宙食やら、キーホルダーとか売られてます。
他にはプラネタリウムも上演してます。
しかし何と言ってもここのオススメは……、
望遠鏡、体験!!
入場料500円。
が、これは500円払う価値ありだ!!
現在、昼間。
職員さんが望遠鏡を覗いている。
お客さんはどうやら俺だけらしい。
おや?お客さん?今ちょうど金星見てたんだよ。ちょっと見て見て。
手招きして俺を望遠鏡の覗き穴に誘導する。口にチョビ髭がチャーミングなお兄さん。
どれどれ、こんな昼間でも見えるものなのか?
どう?わかる?お客さん。その青いのは空でその中にある白いのが金星。
いやー今日は天気がいいからね、よく見えるよ。
画像はスマホのカメラを覗き穴に向けて撮ったもの。
肉眼ではもっとくっきり見えます。
じゃ、お客さん。次は太陽見てみようか。いやぁ、本来は太陽観察だけなんだけど、今回特別ね。暇だったし、天気もよかったし。金星はサービス。
慣れた手つきで望遠鏡を操作するお兄さん。
ウィーンと音を出しながら巨大な望遠鏡が動く。これだけでも俺はワクワクが止まらねぇ。
はい、太陽でた。どうぞ。
赤いやつね、太陽。見える?7時と11時の方向にプロミネンス(太陽からブシューッと上がるアレ、ドラゴンボールのオープニングのやつ)出てるの分かる?
肉眼で見る俺にはプロミネンスが上がってるの見えるけど、さすがにスマホには写らないか。
でもすげぇな宇宙。
このプロミネンスってやつ、地球二個分の高さまで飛ぶんだぜ。
俺は今、結構貴重な体験をしているんじゃないか?
ちなみに太陽の直径は地球109個分(1,391,016 km)に相当。宇宙ヤバス。
あ。お客さん。実は夜間の天体観察もやってるんですよー。興味あれば是非!!
そう言ってお兄さんは最後に本物の隕石(ロシアに落下したものって言ってたかな?)を持たせてくれた。
重っ!!
隕石って初めて持ったけど、見た目より数倍重いのな。
あとは高速でぎゅーんと帰る。
やっぱ遠いぜ、福島県。
ワープとかできねぇかな。
(帰り道、みんな思うやつ)
今日はここまで、
次回にご期待ください。